【バイクのバッテリーの種類】
最近は、高性能のバッテリーも増え、ますますバイクのバッテリーの重要性が高まってきています。
バイクのバッテリーといっても、以下のようにさまざまのタイプのバッテリーがあります。
・開放式バッテリー
鉛と電解液の化学反応により、電気を蓄える昔ながらのタイプです。
合計6つのセルがあり、合わせて12Vとなるのが一般的で、定期的に電解液を補充しなければなりません。
・制御弁式バッテリー
いわゆる、液入り充電済みタイプで、完全密封式ですので電解液の補充は不要となる、メンテナンスフリータイプです。
・ゲルバッテリー
ジェルバッテリーとも呼ばれ、電解液がゲル状ですので安全性が高く、液状のバッテリーよりも長寿命なのが特徴です。
・リチウムイオンバッテリー
ドライバッテリーとも呼ばれ、軽量で寿命が長く、現在注目のバッテリーといえます。
【バッテリーの重要性】
バッテリーの重要性は、以前よりも増して重視されるようになってきました。
以前までは、走行中のライトONや方向指示器など、電気系統が中心でした。
しかし現代では、ETCやグリップヒーター、フォグランプの点灯に電気は必要不可欠で、そもそもセルスターターが起動しなければ、バイクを走らせることもできません。
現代のバッテリーは、かなり高性能なバッテリーも増えてきましたが、メンテナンスフリータイプといえども、定期的に電圧のチェックなどを行わなければなりません。
また、バイクのバッテリーは、種類も豊富ですので、タイプに合わせたバッテリーの寿命を把握しておかなければ、次の日に動かなくなったといったケースもよくあります。
【バッテリーのメンテナンスと交換のタイミング】
一般的に、バイクのバッテリーは、開放式バッテリータイプで約2年といわれています。
高性能のバッテリーでも、3年程度とされていますので、251cc以上のバイクであれば、車検の時期を予想しながらのバッテリー交換がよいでしょう。
バッテリーのメンテナンスは、開放式バッテリータイプであれば、電解液が減っていないかチェックしておく必要があります。
電解液は希硫酸ですので、皮膚に触れないように注意しなければなりません。
また、乗るサイクルが短ければ、それだけ放電の危険性がありますので、できれば専用の充電器を使用し、こまめに充電しておきたいものです。
【バイクバッテリーの交換方法】
バイクのバッテリーは、交換して取り付けるだけですので、どなたでも簡単に行うことができます。
ただし、バイクのメーカーや機種により、バッテリーの収納場所が異なりますので注意が必要です。
まずは、バッテリーの位置と、ヒューズの場所を確認しておきましょう。
バッテリー交換のポイントとしては、外す際はマイナスからプラスを外し、逆に装着する場合は、プラスからマイナスの順で取り付けていきます。
手順を逆にしてしまうと、ショートする危険性があり、最悪の場合ガソリンに引火してしまう恐れがあります。
理由は、マイナス端子はボディーにアース接続されており、金属パーツに工具が触れてしまうだけで、引火の危険性があるからです。”