ロシア製ミリタリーバイク「Taurus2」

Taurus2とはどんなバイクなのか?

バイクには様々なジャンルがありますが、ミリタリーバイクはマイナーではありますがとても奥が深くて、その性能やデザインの魅力にはまるライダーが多くいるジャンルです。
そのミリタリーバイクの一つとして、Taurus2というものがあります。
Taurus2はロシア製のバイクで、どんなに過酷な条件下でも確実にミッションをこなせるように作られた、まさにタフなバイクと言えます。

また、様々な状況に対応できるよう、パーツを交換したり取り付けたりすることができますし、カスタイズや整備がしやすいという特徴もあります。
オフロードカーのような太くてゴツいタイヤを装着できるようにしたモデルや、人員や荷物を一気に運ぶためのサイドカーなどを装着できるようにしたものもあります。
Taurus2はその中でも、特に荒れた土地でも走破できる力に特化したバイクとなっています。

最大の特徴は、二輪駆動ということでしょう。
リアだけでなくフロントのタイヤにもエンジンからの動力を伝えて、2輪同時に動かしています。
しかもバルーンタイヤを低い空気圧にしたものを履かせていますので、ゴツゴツした岩場や砂地などでもしっかりと地面を噛んで走れるのです。

もう一つのポイントは、超軽量化を図っていることです。
垂直の壁のような、バイクでは登れないところでも、人が担いで登って行けるわけです。
また、車の中に積んで移動していき、目的地で走り回るという機動性の良さも実現できます。

Taurus2のスペックについて

Taurus2の大きな特徴である重量ですが、実に50kgというバイクでは信じられないほどの軽さとなっています。
日本の超小型バイクとしてはホンダのモンキーが有名ですが、モンキーですら68kgあります。
そこから考えると、ありえない軽さであることが分かるでしょう。

2×2駆動を支えるために、エンジンから2本のチェーンで動力を伝達しているのも特徴です。
リアが浮いていしまうような状態でも推進力を確保できますし、岩場の傾斜地などでも問題なく登れます。
また、住宅の階段なども無理にパワーを上げなくても軽々と登って行ける能力を持っています。

この走破性と車重の軽さが組み合わせされることによって、あらゆる場所での走行が可能となります。
水浸しになった泥地では、バルーンタイヤが浮くような形で、泥の中に沈み込むことなくスイスイと走っていきます。
そのため、他のバイクではできない走りの楽しみを味わえるのです。

災害時にも、その威力を発揮してくれることは間違いありません。
整備や運搬がしやすいように、タイヤといくつものパーツをばらせるようになっていますので、どこにでも持ち運びできるのもミリタリーバイクならではです。