カテゴリー: メンテナンスのコツ

  • メンテナンスの必需品ウエスとは

    メンテナンス作業で欠かせない「ウエス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。普段からバイクや車を扱う方にはなじみ深いアイテムですが、実はその用途や種類は多岐にわたります。本記事では、ウエスの基本的な役割や種類、そして正しい使い方について解説します。ウエスを上手に活用すれば、メンテナンス作業がより快適で効率的になることでしょう。

    ウエスとは何か?

    ウエスとは、メンテナンスや清掃作業で使用される布やペーパーのことを指します。もともとは「廃材」や「くず」を意味する英語の“Waste”が語源で、使い古した布を再利用していたことに由来すると言われています。

    現在では、吸水性や耐久性に優れた専用の製品が多く出回っていますが、古いTシャツやタオルなどを再利用して自作のウエスを用いる人も少なくありません。ウエスは、汚れを拭き取るだけでなく、パーツを磨いたり油分を吸い取ったりといった多用途で活躍します。

    ウエスの役割

    1. 汚れの除去

    バイクや車のメンテナンスで発生する油汚れや泥、ホコリをしっかりと拭き取ることができます。特に油分は落としにくいですが、適切なウエスを使えば手軽に作業を進められます。

    2. 吸水

    雨天走行後の車体や洗車後の水滴を拭き取る際にも役立ちます。吸水性の高いウエスを使うことで、短時間で作業を終えることが可能です。

    3. 仕上げ作業

    車体や部品を磨いて光沢を出したいときにも、ウエスは便利です。細かな傷をつけにくい素材を選べば、デリケートな部品の仕上げ作業にも安心して使用できます。

    4. パーツ保護

    メンテナンス中、パーツを一時的に保管する際にウエスで包むことで、傷やホコリから守る役割も果たします。

    ウエスの種類

    ウエスには、用途に応じてさまざまな種類があります。それぞれの特徴を理解し、適切に使い分けることで、作業効率を向上させることができます。

    1. 布製ウエス

    一般的には、使い古した衣類やタオルを再利用して作られることが多い布製ウエス。コストを抑えたい人にとっては最適です。柔らかい生地は外装の清掃に適しており、洗濯して繰り返し使える点も魅力です。

    2. マイクロファイバーウエス

    吸水性と吸着力に優れたマイクロファイバー素材のウエスは、水分や細かなホコリを効率よく取り除きます。特にデリケートな部分の清掃や仕上げに向いています。ホームセンターなどで手軽に購入でき、セット販売されていることもあります。

    3. ペーパーウエス

    使い捨てが前提のペーパーウエスは、汚れたらそのまま廃棄できるため、エンジンオイルやグリスなどの油汚れを拭き取るのに最適です。耐久性や強度に応じて種類があり、用途に合わせて選べます。

    4. ノンウェーブウエス

    エンジンの組み立てや精密作業に用いられる特殊なウエスです。毛羽立ちが少なく、繊細な部品の作業に最適とされています。

    ウエスの正しい使い方

    ウエスを効果的に使うには、用途や状況に合わせた選択が重要です。ここでは、具体的な使い方を紹介します。

    1. 汚れを見極めて選ぶ

    例えば、泥汚れを拭き取る場合は、吸水性の高い布製ウエスやマイクロファイバーウエスが適しています。一方、油汚れにはペーパーウエスが便利です。

    2. 部位に応じて使い分ける

    車体の外装やタンクなどの見える部分には、傷がつきにくい柔らかな素材を使うのがベストです。一方で、マフラーやホイールなどのパーツには、汚れをしっかりと拭き取れる丈夫な素材を選びましょう。

    3. 清潔な状態を保つ

    汚れたウエスを使い続けると、拭き残しや傷の原因になります。布製ウエスは定期的に洗濯し、ペーパーウエスは汚れたらすぐに交換することを心がけましょう。

    4. 専用クリーナーとの併用

    清掃用のクリーナーと組み合わせることで、ウエスの効果を最大限に引き出すことができます。用途に応じたクリーナーを使用すると、作業効率がさらに向上します。

    ウエスの保管と管理

    ウエスを清潔に保ち、長く使うためには適切な保管が必要です。使い終わったウエスはすぐに洗濯するか、汚れたまま放置しないようにしましょう。また、ペーパーウエスなど使い捨てのものは、必要な分だけ取り出して無駄を減らす工夫をすると良いでしょう。

    ウエスを上手に活用しよう

    ウエスはバイクや車のメンテナンスにおいて、小さな存在ながら大きな役割を果たします。素材や種類を使い分けることで、作業の質が向上し、効率的に清掃やメンテナンスを進めることが可能です。

    日々のメンテナンスでウエスを上手に活用し、大切な愛車をより長く快適に維持していきましょう。

  • メンテナンスに使うグリスはどう選ぶ?

    バイクのメンテナンスを自分で行いたいと考えている方にとって、必要な道具やケミカル用品は欠かせません。その中でも「グリス」は特に重要なアイテムの一つです。グリスにはさまざまな種類があり、それぞれ用途に適したものを選ぶことで、部品の保護や動作の改善につながります。この記事では、グリスの基本的な役割から用途別の選び方までを解説します。


    グリスの役割とは?

    グリスは潤滑剤の一種で、主に部品同士の摩擦を軽減し、スムーズな動きをサポートする役割を果たします。また、摩耗やサビを防ぎ、部品の寿命を延ばす効果も期待できます。

    バイクには多くの可動部分があり、例えば以下のような箇所でグリスが使用されています:

    • ハンドルステムやスイングアームのピボット軸
    • ホイールのアクスル(車軸)
    • クラッチやブレーキレバー、シフトペダルなどの操作部品

    これらの部分に適切なグリスを塗布することで、動きが滑らかになるだけでなく、部品の摩耗や劣化を予防することができます。


    グリスの選び方:用途に応じた種類の選定

    1. 万能グリス(汎用グリス)

    「万能グリス」は、幅広い用途に使用できる汎用的なグリスで、最初に用意したい基本のグリスです。主成分はリチウムせっけんやウレア系などで、金属製の部品同士の摩擦軽減や潤滑に適しています。

    万能グリスは特に以下の用途に適しています:

    • レバーの軸やホルダー部分
    • ベアリング類の潤滑

    価格が比較的安く、どんな場面でも使いやすいのが特徴です。特に初心者の方にはおすすめの選択肢です。


    2. シリコングリス

    ゴムやプラスチックなどの樹脂製品に対応したグリスが「シリコングリス」です。ゴムやプラスチックを傷めることがなく、オイルシールやOリングの組み付け時に役立ちます。また、高温に強い性質を持ち、電気を通さないため、電気系統の腐食防止にも使われます。

    具体的には以下の用途に最適です:

    • フロントフォークのインナーチューブの動作改善
    • ヘルメットのシールドの取り付け部分の潤滑

    ただし、金属同士の摩擦が激しい箇所や強い負荷がかかる場所には向きません。そのため、用途をよく確認して使用しましょう。


    3. モリブデングリス

    高い極圧性能を持つ「モリブデングリス」は、二硫化モリブデンを含む特殊なグリスです。大きな荷重がかかる金属部分の潤滑に優れており、特にエンジンの分解整備やトランスミッションの組み立て時に使用されます。

    以下のような場面で使用されることが一般的です:

    • トランスミッションの軸受け部分
    • 高負荷がかかるギアの組み付け

    ただし、ゴムや樹脂製品、アルミなどの柔らかい素材には使用しないよう注意が必要です。粒子が部品を削る可能性があるため、使用箇所を慎重に選びましょう。


    4. カッパーグリス

    高い耐熱性を持つ「カッパーグリス」は、マフラーのフランジボルトやナットなど、熱が加わる部品の焼き付き防止に適しています。また、ブレーキパッドの鳴き防止にも効果を発揮します。

    主な用途としては以下のような箇所が挙げられます:

    • 高温になるネジ部分の保護
    • ブレーキパッドの背板とキャリパーの接触面

    ただし、ゴムや樹脂製品には不向きである点に注意しましょう。塗布する際は、グリスが摩材やディスク板に付着しないよう細心の注意を払い、極少量を薄く塗布するのがポイントです。


    グリスを使う際の注意点

    1. 塗布前の清掃

    グリスを塗布する前に、部品をしっかりと清掃することが重要です。汚れや砂粒、金属粉が付着したままだと、グリスに混ざって研磨剤のような働きをし、部品を削る原因になります。

    2. 適量を塗布する

    グリスは「多ければ良い」というものではありません。部品同士の接触面に適量を塗布し、余分なグリスはしっかり拭き取ることが必要です。余分なグリスがホコリや泥を吸着すると、かえって動作不良や摩耗を引き起こします。また、タイヤやブレーキに付着すると非常に危険です。


    まとめ

    グリスはバイクメンテナンスにおいて欠かせないアイテムですが、その選び方や使い方には注意が必要です。「万能グリス」「シリコングリス」「モリブデングリス」「カッパーグリス」といった種類ごとに用途を把握

  • メッシュジャケットのメンテナンス方法

    バイクライフを楽しむ中で、ライディングウェアのメンテナンスは大切な要素です。特に夏用のメッシュジャケットは通気性が良く快適ですが、使用後の汚れや汗をそのままにしてしまうと、臭いや劣化の原因になります。今回は、メッシュジャケットを長持ちさせるためのメンテナンス方法を具体的に解説します。


    なぜメッシュジャケットのメンテナンスが必要か?

    夏用のメッシュジャケットは、通気性を確保するために特殊な素材が使われています。そのため、汚れや汗が繊維に溜まりやすい傾向があります。さらに、ツーリング中に大気中の塵やホコリ、排気ガス、虫などが付着し、見た目以上に汚れていることが多いです。

    適切なメンテナンスを行うことで、次のメリットがあります:

    • 素材や機能性の劣化を防ぐ
    • 臭いを防止し、快適な着用感を維持
    • ジャケットの寿命を延ばす

    メンテナンス前の準備

    まずは、使用しているメッシュジャケットのタグを確認し、洗濯表示に従うことが重要です。中には機械洗いができないものや、漂白剤や乾燥機の使用が禁じられている場合があります。また、以下の準備を整えましょう。

    1. プロテクターの取り外し
      プロテクターが付いている場合は、洗う前に取り外します。これにより、ジャケット全体をしっかり洗浄できるとともに、プロテクターを痛めずに済みます。
    2. 汚れの程度を確認
      ジャケット全体を確認し、特に汚れが目立つ部分を把握します。襟元、袖口、脇の下、胸元、背中などは、汗や皮脂が溜まりやすいので注意しましょう。

    メンテナンス方法

    1. 軽度な汚れの場合:部分洗い

    ジャケットが軽く汚れている場合は、部分洗いがおすすめです。手軽で簡単にできる方法を紹介します。

    • 用意するもの
      水を含ませた柔らかいタオル、または中性洗剤を少量溶かしたぬるま湯
    • 手順
    1. タオルを固く絞り、汚れた部分を優しく拭き取ります。
    2. 汗や皮脂が多い襟元や袖口、脇の下を中心に、念入りに汚れを取り除きます。
    3. 汚れを拭き取った後、除菌消臭スプレーを使用するとさらに効果的です。
    • 注意点
      メッシュ素材はデリケートなので、強く擦らないようにしてください。また、防水加工が施されている場合は、スプレーの使用が適しているかを確認しましょう。

    2. 中程度の汚れの場合:手洗い

    汚れが目立つ場合や、シーズン終了後に長期間保管する予定がある場合は、手洗いでしっかり洗浄します。

    • 用意するもの
      洗濯可能な中性洗剤、大きめのバケツまたは洗面器、ぬるま湯(40℃以下)
    • 手順
    1. バケツにぬるま湯を張り、適量の中性洗剤を溶かします。
    2. プロテクターを外したジャケットを投入し、軽く押し洗いします。特に汚れが気になる部分は、優しく揉み洗いしましょう。
    3. 数回すすいで洗剤が残らないようにします。
    4. 水分を優しく押し出し、型崩れを防ぐためにハンガーにかけて陰干しします。
    • 注意点
      漂白剤や柔軟剤の使用は避けてください。また、乾燥機や直射日光での乾燥は、素材を傷める原因となります。

    3. 重度の汚れの場合:クリーニング店の利用

    手洗いでは対応が難しいほど汚れている場合は、クリーニング店に相談するのも一つの手段です。ただし、ライディングウェアの特殊性を理解している店舗を選ぶことが重要です。

    • 注意点
      プロテクターの扱いや防水加工を考慮してもらう必要があるため、事前に相談することをおすすめします。

    メンテナンス後の保管方法

    メンテナンスが終わったジャケットは、清潔な状態で保管しましょう。

    1. 完全に乾燥させる
      湿気が残っているとカビや臭いの原因になります。陰干しでしっかり乾かしましょう。
    2. 形を整える
      型崩れを防ぐために、ハンガーにかけて保管します。重い物を上に乗せないようにしましょう。
    3. 防虫剤の使用
      防虫剤を使うことで、虫食いを防止できます。ただし、ジャケットに直接触れないよう注意してください。

    メッシュジャケットのメンテナンスを習慣に

    メッシュジャケットは、夏のバイクライフを快適にする頼もしいアイテムです。適切なメンテナンスを行うことで、その機能性を長く維持し、清潔に保つことができます。洗濯表示に従い、状態に合わせた方法でメンテナンスを行いましょう。

    綺麗にメンテナンスされたジャケットを身にまとえば、次のツーリングがより快適になること間違いありません。ぜひ今回紹介した方法を試してみてください。

  • スポークホイールのメンテナンス方法を徹底解説

    スポークホイールは、バイクに独特のクラシカルな雰囲気を与えると同時に、その性能と実用性でも評価されています。しかし、この美しいホイールを長持ちさせ、走行時の安全性を保つためには、適切なメンテナンスが欠かせません。ここでは、スポークホイールの構造やチェック方法、注意点を詳しく解説します。


    スポークホイールの基本構造と特徴

    スポークホイールは、リムと呼ばれる外周部分と、ハブと呼ばれる中心部分をスポークでつなぎ合わせる構造が特徴です。このスポークは「ニップル」と呼ばれる特殊なナットで固定され、張力を調整することでホイール全体の形状と強度が保たれています。

    昔は多くのバイクでスポークホイールが使われていましたが、現在ではクラシカルなデザインを持つモデルや、オフロードバイクに多く採用されています。軽量化や耐久性、衝撃吸収性に優れている一方で、定期的なメンテナンスが必要です。


    なぜメンテナンスが必要なのか?

    スポークホイールは走行中の振動や衝撃を受けることで、徐々にスポークが緩んだり、張力のバランスが崩れたりします。そのまま放置すると、以下の問題が発生する可能性があります。

    • ホイールのブレ発生
      張力が不均一になると、ホイール全体が歪み、走行中にタイヤが左右に振れるようになります。
    • スポークの破損
      緩んだスポークが周囲のスポークに影響を及ぼし、次々に破断するリスクがあります。
    • 安全性の低下
      最悪の場合、ホイールが破損して走行中に制御不能となる危険性も。

    こうした事態を未然に防ぐため、定期的なチェックと適切なメンテナンスが欠かせません。


    スポークホイールのメンテナンス手順

    1. スポークの緩みをチェックする

    最初に行うべきは、スポークが緩んでいないかの確認です。簡単にできる方法として、ドライバーなど硬い金属でスポークを軽く叩いて音を聞きます。

    • 張りのある音がする場合
      スポークが適切に張られている証拠です。
    • 鈍い音がする場合
      緩んでいる可能性があります。この場合、早急に対処が必要です。

    2. 増し締めを行う

    緩んでいるスポークを発見したら、「増し締め」と呼ばれる作業を行います。ニップルレンチを使って緩んだスポークを適切に締めていきますが、この際のポイントは以下の通りです。

    • 一度に締めすぎない
      一気に締めるとホイール全体のバランスが崩れる原因になります。少しずつ調整しましょう。
    • 隣り合うスポークも確認
      緩んだスポークを締めることで、周囲のスポークに影響が及ぶことがあります。隣接するスポークの張力も確認しながら作業を進めます。

    3. 芯出しを行う

    ホイール全体のバランスを整える作業を「芯出し」といいます。これはホイールが真円を描いて回転するよう調整する作業で、専用のスタンドを使って行うのが一般的です。

    芯出しの際は、以下を確認します。

    • リムの横ブレ
      ホイールを回転させたときにリムが左右に揺れる場合、スポークの張りに問題があります。
    • リムの縦ブレ
      リムが上下に揺れる場合、スポークの締め方にムラがある可能性があります。

    芯出しは高度な技術を要するため、プロのメカニックに依頼するのがおすすめです。


    チューブレス仕様の場合の注意点

    近年では、チューブレス仕様のスポークホイールも登場しています。従来のスポークホイールとは構造が異なり、リム内側にシール材が使用されていることが多いため、メンテナンス時には以下の点に注意が必要です。

    • シール材の劣化確認
      シール材が劣化しているとエア漏れの原因になります。
    • ニップル部分の扱い
      シール材が覆っている場合、無理にニップルを動かすとシールが破損する可能性があります。

    このような場合も、プロに依頼するのが安心です。


    メンテナンス頻度の目安

    スポークホイールのメンテナンスは、バイクの使用状況によって異なりますが、以下を参考にしてください。

    • 日常点検
      走行前にスポークの緩みを確認。ドライバーで叩いて音を聞くだけで簡単に行えます。
    • 定期メンテナンス
      3,000~5,000km走行ごと、または半年ごとにプロのメカニックによる点検・芯出しを受けると安心です。
    • 長距離走行後
      長距離ツーリングやオフロード走行の後は、スポークの緩みやホイールの歪みが生じやすいため、念入りに確認しましょう。

    安全なライドのために

    スポークホイールの美しさと性能を保つためには、定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。増し締めや芯出しはプロに任せるのが基本ですが、日常的なチェックを怠らないことでトラブルを未然に防ぐことができます。

    バイクを大切にし、安全で快適なライディングを楽しむためにも、スポークホイールのメンテナンスを習慣化しましょう。

  • エンジンからオイルが漏れていたら

    エンジンオイルの漏れは無視してはいけない

    バイクに乗っているとオイル漏れをした人も多いのではないのでしょうか。
    少しのオイル漏れでも放っておくとエンジンの故障につながる場合がありますし、走行中にもし不具合が起きた場合は命に関わることなの乗車前はちゃんと点検するようにしましょう。

    オイル漏れにもいろいろ種類があるので原因を突き止めてしっかり対処する必要があります。
    また、オイル漏れをする原因は基本的に同じで、覚えてしまうと自分で点検できるようになるので覚えてみましょう。

    パーツの劣化によるオイル漏れ

    オイル漏れのよくある原因の1つにパーツの劣化によるものがあります。
    バイクには非常に多くのパーツが使用されており、それらが劣化することでオイル漏れてくるのです。
    金属やゴムなどを使用使用していても長期間使用することで経年劣化してしまいます。

    ですので、エンジン付近からオイルが漏れていたらパーツの劣化状況を確認してみましょう。
    劣化は目視でも認識できるので確認がしやすく素人でもわかりやすいので覚えておきましょう。

    パーツの緩みや歪みによるオイル漏れ

    パーツの緩みや歪みによるオイル漏れもよくある原因の1つです。
    バイクを長年乗っていると振動でパーツが緩んでくることがありそれによってオイルが漏れてきてしまうのです。
    しかし、これは単純にパーツの緩みを閉めれば解決するので自分で確認して修理することができます。

    そしてもう1つの歪みに関しては、場合によっては修理ができずオイル漏れが治らないケースがあります。
    バイクのパーツ自体が歪んでしまっているので、パーツを締め直したり、新しい部品に変えてもオイル漏れが止まりません。

    パーツはバイクから発せられる熱によって温められ膨張したり収縮したりを繰り返します。
    バイクが新しければ特に問題はないのですが、長期間によって膨張と収縮を繰り返すことでそれが歪みへと変わって行ってしまうのです。
    ですのでこうなってしまったバイクは修理することができずにオイル漏れも止めることができないのです。

    エンジンオイルが漏れたらお店に持っていこう

    エンジンオイルは長年バイクに乗っていたら必ず漏れてきてしまうものなので、オイルが漏れたときは気にせずお店に持っていきましょう。
    もちろんパーツの緩みぐらいでしたら自分で修理を行うことができますがそうでない場合は素人では難しいのでプロに任せましょう。

    オイル漏れは比較的よく起こるものなので気にしない方が多いですが場合によってはエンジンの故障につながることがあるので注意しなければいけません。
    また、年数の古いバイクはパーツが劣化したり歪んだりしてしまっている場合が多く、バイク的にも寿命である場合があるのでそういったことも考えておく必要があります。
    バイクを安全に乗るためにも日頃からしっかり点検をして乗るようにしましょう。

  • シフトペダルが曲がってしまったら

    シフトペダルが曲がった時の対処法

    バイクに乗っていると立ちゴケなどをしてしまいシフトペタルが曲がってしまったという話をよく聞きます。
    曲がってもシフトペダルが動かせるのであれば問題ありませんが、動かせないときはその場で修理するか近くのバイクショップまで持っていかなければなりません。

    自分で修理する場合は、単純にペダルを元の位置に戻せばよいのですが手で戻そうとしても硬いと思うので、工具などがある場合は工具を使い元に戻しましょう。
    もし工具等がなく戻せない場合は、その時のシフトのまま運転して近くの修理できるお店に持って行きましょう。

    ギアが2~3くらいであればハンクラで頑張れば動かせるので安全に配慮して運転してください。
    また、メーカーによっては停車時は1速にしか入らないようになっているものもあるので、慌てずに確認してみましょう。

    シフトペダルの直し方

    シフトペダルを治すといっても初めて修理する人は難しいと思うのでわかりやすく解説していきます。
    ペダルの位置を戻すには、レンチなどの工具を使いテコの原理の要領でペダルの力を加えて行きます。

    内側にペダルが入り込んでいる場合は、車体とシフト、の間にレンチをいれてこの原理を使い外側に押し出すことで元に戻るのでやってみてください。
    また、変な方向にペダルが曲がってしまった場合はレンチの穴にシフペダルのトの先端を入れて力を加えることで動くと思うのでそのようにして修正してください。

    余裕があればガストーチを使おう

    シフトペダルを修理する際にガストーチやライターなどが用意できるのであればそれを使用して修理をします。
    ペダルは鉄でできているので火で熱することで柔らかくなり操作しやすくなるので、熱するものがある場合は使用することで修理を簡単にできます。

    このときに注意して欲しいのが火の取り扱いです。
    バイクを倒しているので火を使用する場合はオイル漏れなどないか充分注意して使用してください。
    また、オイルが漏れていなくても火を近づけると危ないところがあるのでそういったところを確認して安全第一作業するようにしましょう。

    シフトペダルを直す際の注意点

    シフトペダルを自分で修理する際はペダルを折ってしまわないように気をつけてください。
    ペダルは鉄なので一度曲げただけでは折れませんが、何度も繰り返し曲げることで折れてしまうので修理する際は注意してください。
    火で熱したときも充分にあったまっていなければ折れることがあるので、熱して修理するときはしっかり温めてから曲げるようにしましょう。

    また、レンチを使う場合は車体を傷つけてしまうことがあるので、修理するときはタオルや手袋などを車体に当ててから修理しましょう。
    シフトペダルの修理くらいなら自分ですることはできますが無理をするとかえって状態を悪くすることもあるので、自分で修理するのが不安な方はお店に持っていき修理してもらってください。

  • シートの破れを補修しよう

    バイクの破れたシートは自分で治せる

    バイクに長年乗っていると座席シートが破れてしまうこともあると思いますが、実はその傷、簡単なDIYで修理することができるんです
    修理になるとお店に持っていきお金を支払って直してもらっていると思いますが、シートの修理であればホームセンターで揃う材料で直すことができます。

    自分で修理するとなると大変と思うかもしれませんがやり方を覚えれば簡単に修理することができます。
    バイクを自分で直すことで愛着も湧くでしょうしお金も節約できるので自分で愛車を修理してみましょう。
    傷の大きさによって直し方が変わってくるのでそれぞれ紹介します。

    小さな穴の場合

    バイクを長年乗っていると劣化で穴が開いたり、カギなどが刺さったりして小さな穴が開くことがあると思います。
    そういった小さな傷は、革用のゴムのりとマスキングテープを使用することで修理することができます。
    両方合わせても500円以下で収まるのでお財布にも優しいです。

    小さな穴の場合は穴を埋めるだけで大丈夫なので、ゴムのりを穴に入れて補修します。
    その際に他の箇所にゴムのりがついてしまったら汚れてしまうので、マスキングテープで綺麗に養生してからゴムのりを使用しましょう。
    ゴムのりは穴の表面を埋めるだけでも充分ですが確実に補修するためにも中まで注入してしっかり埋めましょう。

    補修したら乾燥するまで時間がかかるのでその間は補修箇所に触れないようにし、乾燥したら完成です。
    小さな穴の目安として10cmくらいまではこの方法で対処できるのでやってみてください。

    大きな傷や切り傷の場合

    大きな穴の場合は、リメイクシートを使って補修していきます。
    リメイクシートにはさまざまな種類があり、レザー調のシートもあるのでバイクのシートにあったものを選ぶようにしましょう。
    こちらは1000円~4000円ほどまで値幅があるので余裕がある方は上質なシートを使ってみるのも良いでしょう。

    切り傷の修理方法としては、補修箇所に合わせてリメイクシートを切り貼っていくだけになります。
    シートを貼る際の注意点としてはしっかり密着させるということです。
    しっかり密着していなければそこから雨水が侵入してシートが腐食してしまうのでここは注意して行うようにしてください。
    今回紹介したようにシートの補修は非常に簡単にできるので自分でやってみてください。

    応急処置ならシートカバーを使おう

    シートが破れているけど修理がめんどくさかったり時間がないという人はシートカバーを使用するとよいでしょう。
    バイクの種類によっては車種専用のシートカバーがある場合があるのでそれを購入して装着するとシートにフィットしてくれるので違和感なく傷を隠せます。

    シートカバーを購入するときは、シートに被せる用と張り替え用の2種類があるので間違わないようにしてください。
    また、シートカバーはあくまで一時的な補修なのでその点は理解して使用してください。

  • USB電源の装着方法

    【バイクのUSB電源】

    USBとは、ユニバーサル・シリアル・バスの略称で、自宅でパソコンをお使いの方であれば、どなたでもご存じのことでしょう。
    このUSBの使い方は、本来パソコンと周辺機器とをつなぐものですが、データ通信以外にも電源供給のケーブルとしても利用できるものです。
    最近では、こうした給電専用ポートとして、特化したUSBが開発され、車やバイクなどに搭載されるようになってきました。

    USBの良いところは、規格に適合すれば、様々な電化製品が利用できるところにあります。
    例えば、スマートフォンや音楽プーイヤー、ドライブレコーダーなどの電子機器を充電するためのアイテム、と言えば分かりやすいのではないでしょうか。
    最大の特徴は、モバイルバッテリーいとは異なり、走行中に充電が行われますので、いつでも電源の供給が可能だというところです。

    【USBの必要性とは】

    今や私たちの日常生活には、多種多様な電子機器や電化製品があふれ、電気の利用はこれまで以上に重要度の高いものとなってきました。
    特に、小型電子機器でもあるスマートフォンは、本来の携帯電話の機能を以上のスペックを持ち、手元から離すこともかなわない存在です。

    こうした電気製品は、電気が無ければ役に立たないものであり、給電サポートの利用は、必要不可欠なものとなっています。
    バイクにおいても同様で、遠出のツーリングなど、電源の供給の無い場所もあり、おのずとバイクにも利便性の高い、USB給電キットの需要が高まってきたのが昨今の話しです。

    【USB電源キットの取り付け方】

    購入したバイクに、USB給電システムが付いていなくても、専用のUSB給電キットを購入することにより、電源の供給が可能となります。
    もちろん、装着するには、電気の配線作業が必要となりますが、電装アクセサリーの取り付けは、女性でも簡単に取り付けることができます。
    まず、チェックしておきたいのは、充電機能付きであることと、防水設計であることです。

    ツーリングの場合、雨天でも決行することが多いので、防水は必要不可欠な仕様と言えるでしょう。
    取り付け方は、マニュアルに沿って行います。
    配線そのものは、キットの丸端子をバッテリー端子に共締めするだけですが、配線の取り回しはフレームに沿わせるのが基本です。
    作業時は、燃料タンクを外して作業をするとかなりはかどります。

    【バイク専用電源USBのおすすめ商品】

    ・YONHAN クイックチャージ3.0 デュアルUSB充電ソケット
    価格は5000円台と手頃で、12V/24Vに対応していますので、車にも取り付けることができます。最新のQuick Charge 3.0に対応しており、高速充電が可能です。USB充電ポートは二つ付いており、画面表示でバッテリーの状態がわかるのもかなり便利です。

    ・offeree バック オートバイ専用電源
    価格は2000円前後と、かなり割安感がありますが、デュアルUSB & QC3.0で急速充電に対応しています。充電ポートも二つあり、通常のアダプターよりも4倍速の速さで充電が可能です。LED電圧計も搭載しており、ひと目で電圧を測定する事も可能。DC12V車両専用で、スマートフォンやタブレット、GPSにも充電可能です。

  • チェーンメンテナンスについて

    【バイクのチェーンは命の鎖】

    バイクの走行において、スムーズなステアリングは、ステムベアリングで決まるともいわれています。
    ステムベアリングとは、ハンドル部分に組み込まれたベアリングで、ホイールベアリングなど各部のベアリングと同様に、 スムーズなハンドル操作にとって不可欠な部品です。

    同様に、バイクのチェーンは命の鎖で、エンジンと駆動輪とをつなぐチェーンは、バイクの安定した走行には欠かせないものです。
    さびや劣化で、チェーンが切れてしまうと、タイヤにロックがかかってしまい、走行中であれば重大な死亡事故につながる恐れがあります。
    チェーンの伸びも同様で、走行中にチェーンが外れてしまうと、同じような重大な事故を招く結果となりかねません。

    【チェーンのタイプは3種類】

    バイクのタイプには、大まかに分けて、ロードバイクとオフロードバイクとに分けることができますが、チェーンには3種類のタイプがあります。
    チェーンは、エンジンで発生させた回転力を、リアタイヤに伝える役割を果たすものです。
    一般的に、最も多く使用されているのチェーンは、チェーン方式と呼ばれるタイプで、手入れが比較的楽です。

    しかし、走行中の泥などが跳ねることも多く、かなり汚れる部分ですので、こまめな手入れも必要となってきます。
    二つ目は、シャフトドライブ式と呼ばれるタイプで、チェーンの代わりにシャフトを使用しますので、メンテナンスフリーとなっています。
    三つ目は、ハーレーダビッドソンなどで、採用されているベルトドライブ式で、ゴム製のベルトで動力を伝えるタイプです。

    【チェーンメンテナンスの手順】

    チェーンメンテナンスに必要な道具は以下の通りです。
    ・手袋
    ・チェーンクリーナー
    ・チェーンオイル
    ・使い捨てウエス
    ・清掃用ブラシ
    ・霧吹き

    チェーンメンテナンスの手順は次のステップで順に行いましょう。
    STEP 1:車体の固定センタースタンドが付いていなければ、リアスタンドを使用する。
    ワンハンドVフックタイプであれば、一人でも簡単に持ち上げることができます。
    STEP 2:チェーンの洗浄チェーンには、グリスが塗られており、土やほこりなどが付着し摩耗の原因となります。
    洗浄方法はいたって簡単、チェーンクリーナーをチェーンに吹きかけ、あとはブラシでこすった後に水で丁寧に洗浄します。
    STEP 3:拭き取りウエスやぞうきんなどで、丁寧にチェーンの水分を取っていきます。
    STEP 4:チェーンオイルの塗布タイヤを少しずつ回しながら、チェーン全体に差したら完了。

    【メンテナンスで注意したいポイント】

    最近販売されているチェーンは、精度も耐久性も高く、初期伸びは比較的少ないものですが、100km程度の走行でチェックしておく必要があります。
    チェーンメンテナンスのコツとしては、汚れたオイルで地面が汚れないよう、新聞や段ボールをバイクの下に敷いておくとよいでしょう。
    マンションなど、水で洗浄できない場所もありますので、そうした場所では霧吹きの利用をお勧めします。

    また、チェーンオイルには、鉱物性のものとフッ素樹脂系のタイプがあります。
    フッ素樹脂系のものは、分子が細かく浸透しやすいのが特徴ですが、価格はやや高めです。
    チェーンオイルの塗布については、チェーン表面よりもリングとリングの継ぎ目部分を、潤滑させるイメージでスプレーしていくとよいでしょう。”

  • チェーンとスプロケットの交換方法

    【チェーンとスプロケットの関係】

    もともとオートバイは、自転車から派生したもので、自転車と同様にチェーンと組動輪によりタイヤを回転させ、バイク本体の動力源とするものです。
    スプロケットとは歯車の事で、エンジンから伝達される軸の回転をチェーンに伝える事により、バイクを走らせるものです。
    つまり、チェーンとスプロケットは、動力をタイヤに伝えるため、常に接触している状態にあります。

    チェーンとスプロケットは、駆動系の要ともいえる存在で、エンジンをかけずにバイク本体を押すだけでも、その有難みを体感できます。
    最近のバイクは、チェーンのリンク部に、オイルが封入されているシールタイプが一般的ですが、メンテナンスを怠ってしまうと、グリスが切れてサビに覆われてしまった悲惨なトラブルもあります。

    【チェーンとスプロケットの重要性】

    チェーンとスプロケットの関係は、前項で示した通りですが、バイク愛好者の中には、ただ走れればいいと考えるのか、メンテナンスをおざなりにしてしまう方もいらっしゃいます。
    チェーンとスプロケットは、常に互いに干渉し、協力し合うことでバイクの動作を可能としています。
    しかし、チェーンもスプロケット両方とも金属ですので、少しずつですが摩耗し続けています。

    チェーンとスプロケットの重要性は、バイクを愛する方なら周知の通り、ほったらかしにすることにより、駆動輪への伝達能力が衰えていきます。
    したがって、チェーンの各列にかかる荷重が、均分されないことにより、過度な圧力によってジェーンがちぎれてしまい、重大な事故につながる恐れがあるのです。

    【チェーンとスプロケットの交換方法】

    通常のバイクであれば、チェーンやスプロケットの交換は、バイク修理工場などに持ち込むという手もあります。しかし最近では、モトクロスを趣味とする、オフロード用のバイクを購入される方も多いのではないでしょうか。こうしたモータースポーツでは、チェーンとスプロケットの交換を頻繁にやることも多く、自分で行うことが普通です。そこで、チェーンとスプロケットの交換方法を、ステップ別に簡単にご紹介しておきましょう。

    STEP 1:チェーンの撤去
    STEP 2:スプロケットの摩耗の確認
    STEP 3:スプロケットの取り外し
    STEP 4:ダンパーラバーの破損の確認
    STEP 5:パーツクリーナーで洗浄
    STEP 6:スプロケットの交換
    STEP 7:チェーンの交換
    STEP 8:チェーンのたるみの調整
    STEP 9:動作確認を行い終了

    【交換のポイント】

    チェーンとスプロケットの交換の目安としては、最近押し歩きが重くなった、ハンドルが取られやすいなどで、目に見える範囲で摩耗が気になるといった場合も交換の目安となります。ポイントとしては、前項のSTEP別に注意点を記しておきましょう。

    STEP 1:チェーンの取り外しに関しては、チェーンカット&リベットツールを使って、リンクビスを力いっぱい打ち抜くと簡単に取り外すことができます。
    STEP 2:大した距離を走行していなくとも、スプロケットの片面だけが削れている場合など、チェーンの稼働がうまく行われなかった場合もあります。
    STEP 3:スプロケットの取り外し
    STEP 4:ダンパーラバーの破損の確認
    STEP 5:ドリブンフランジや、ダンパーラバーが乾燥した状態だと収まりづらいので、潤滑にメタルラバーやビードワックスを塗布しておく。
    STEP 6:スプロケットの交換は、取り付けボルトは仮止めしてから対角線上に本締めしていきます。この時、薄くネジロック剤を塗布しておくと安心です。また、ドライブスプロケットハウジングの内側には、グリスがべったりと付着しているので、しっかり掻き落とした後にパーツクリーナーで洗浄しておきましょう。
    STEP 7:チェーンの交換
    STEP 8:チェーンのたるみの調整のポイントとしては、リアホイールのアクスルシャフトを、チェーン調整幅の中間程度の位置にしてチェーンをセットします。
    STEP 9:適度な遊び量のチェーンを確保すれば、後は動作確認を行った後終了となります。