冷却水とはなにか?
車同様にバイクにも定期的にメンテナンスを行わなくてはいけない箇所がたくさんありますが、その中でも今回は冷却水についてみなさんにご説明させていただきます。
まず冷却水ですが、専門店などではロングライフクーラント、いわゆるLLCと呼ばれるものになり、この冷却水を入れ替えるメンテナンスが必要となってきます。
このLLCのメンテナンスがなぜ必要なのか?と言うと、エンジンを稼働させることで発熱を起こしますが、このエンジンを冷やす役割をしてくれますので、エンジンが最も最適に稼働する温度を一定に保ってくれるのです。
そんなLLCのメンテナンスですが、素人でも簡単にできるのでしょうか?
結論から言ってしまうと、道具などが一式揃っていれば誰でも簡単に行うことができますので、メンテナンス方法について簡単にご紹介させていただきます。
冷却水のメンテナンス方法について
それでは実際に冷却水=LLCのメンテナンス方法についてご説明します。
まず、メンテナンス方法の概要についてですが、おおまかにまとめると概要は3つだけです。
1つ目は、もともとバイクにあったLLCを破棄し、きれいに洗浄すること。
2つ目は、普通の水をまれに使用する方もいらっしゃいますが、必ずLLCを利用すること。
3つ目は、メンテナンス終了後には必ず、エア抜きを行うことを忘れずに。
この3点を抑えておけば、LLCのメンテナンスは完璧に自分一人で行うことができます。
それでは実際の作業工程ですが、まずはエンジンが冷えた状態であることを確認し、ラジエターキャップの確認から行います。
このラジエターキャップにはLLCが通る経路に圧力をかける役割があります。
そんなラジエターキャップにひびなどがはいっていないかという部分を中心に確認し、ゴムパッキンなどの交換が必要であれば交換をお願いします。
次に古いLLCを抜く工程になりますが、古いLLCは予め出口の部分にバットなど受け皿を準備し、周辺に飛び散らないようにして下さい。
エンジン本体自体にドレンボルトと呼ばれるボルトがありますので、そちらのドレンボルトも外すのですが、車種ごとにその位置や場所は異なるので事前確認をしておきましょう。
破棄したLLCですが、変色などしている場合には経路内の洗浄が必要となってきますので、専用のケミカルを用いて経路内をきれいに洗浄して下さい。
そして、リザーバータンクにも古いLLCが入っていますので、そちらも破棄し、こちらは水を注入し、少しエンジンをかけ、透明の水になるまでエンジンをかけ続けて下さい。
そして、新しいLLCをラジエターキャップ部分とリザーバータンクに注入し、最後に車種ごとで異なりますが、エンジンを始動し、必ずエア抜き作業を行って下さい。
このエア抜きが確認できたら、LLCのメンテナンスは終了となります。