カテゴリー: おもしろ

  • スズキがチョイノリのeバイクを発表

    スズキのチョイノリとは?

    かつて、国産でありながら約6万円という驚異の原付がありました。
    約10万人が購入したと言われている、究極までシンプルを追求した原付バイク、それが「チョイノリ」です。
    見た目の可愛さ、オモチャ感から大衆に愛される所以の1つです。

    原付ながら10万円以下で買えるという安さの秘密は、究極まで部品の数を減らした事につきるでしょう。
    レッツという原付が470近くの部品で作られるのに対し、チョイノリはなんと310点ほどの部品で構成されています。
    そのため車重は40kgほどと非常に軽く、部品が少ない分、人件費や生産の手間が減らせるだけでなく、生産にかかる排ガスも減少できる究極のエコバイクでもあります。

    安くて、多くの人が幸せになれるため努力するという、SUZUKIの車にもバイクにも共通する理念が活かされた1台です。
    左ミラーもなければ、セルスターターもメットインもありませんし、リアサスも燃料系もありません。
    チョイノリはキックでスタートする機種で、エンジンは耕運機ベースのOHVです。
    速くはないが、乗り心地は悪くない、それがチョイノリで、シンプルゆえに自分でカスタムできる自由さも人気の理由です。

    このチョイノリは、2023年10月26日~11月5日に東京ビッグサイトで開催されるジャパンモビリティショーで「eチョイノリ」としてスズキから電気版として復活しました。
    「名前だけの別物でしょ」と思われる方もいるかもしれませんが、それは間違いです。
    eチョイノリは、フレーム、外装は本物のチョイノリを流用しているので、見た目も過去のチョイノリとほぼ同じ、シンプルデザインとなっています。

    2023年版チョイノリの仕様は?

    全長×全幅×全高は1500×600×1015mmで、シート高680mm、タイヤサイズは前後ともに80/90-10です。
    サイズ感、外装はチョイノリそのものですが、パナソニックの電動アシスト自転車の動力を使用した「原付一種EVスクーター」としてバージョンアップしています。
    パナソニックのバッテリーは約3kgと軽く、取り外しや交換可能なので、自宅に持ち帰って楽々充電できます。
    チャージは100Vのプラグインで、すでに電動アシスト自転車を持っている方なら、自転車のバッテリーをそのまま使うこともできます。

    2025年を境に原付の多くは生産終了を予定しており、まさに絶滅間近ですが、部屋でスマホのようにバッテリーを充電できるのであれば原付バイクが電気により持続できる、そんな可能性も出てきます。
    今回のジャパンモビリティショー2023年への出展は、あくまでも参考出展であり、市販できるかは不透明ですが、やる気になれば販売もきっと可能なはずです。
    新しい原付バイクのスタイルとして、チョイノリが大きな位置を占める、そんな日が来るかもしれません。

  • 北米向けにホンダのeバイク「モトコンパクト」が販売

    ホンダ・モトコンパクトはどんなバイク?

    1980年代に発売されたモトコンポという原付バイクを覚えているでしょうか?
    北米のホンダが発表したモトコンパクトは、モトコンポのニューアレンジバージョンの折り畳み式電動バイクです。
    モトコンポはかつてホンダから発売された50ccの2ストロークスクーターで、座面とハンドルを折り畳んで収納し、シティのトランクに詰め込めるというコンセプトで、車とバイクを同時開発したという実にホンダらしい独創的なアイデアのバイクでした。
    モトコンポは1985年に生産が終了しましたが、それから実に38年の時を経て、新たな電動モビリティが開発されたのです。

    近年、電動の次世代モビリティも日本を含めいろいろ登場してきましたが、モトコンパクトの特徴はなんといっても80年代のモトコンポと同様にサドルやハンドルをボディに収納することによって、スーツケースのようなサイズ感に変形させられることです。
    白くシンプルなボディが特徴的ですが、公式が用意するスキンでデコレーションしたり、ステッカーなどを貼ってドレスアップできるコンセプトになっています。
    公式サイトには5種類のスキンが紹介されていましたが、どれもオシャレで人目を引くデザインです。
    なかにはリアフェンダーまでカバーするスキンもあり、人と違ったモノが欲しいというオシャレ上級者に喜ばれそうです。

    とても小さなバイクですが、個性を主張することができます。
    今後、社外品も含め、楽しいデザインが出てくると期待されます。

    モトコンパクトの仕様は?

    モトコンパクトは、サドルやハンドルをホールディングした状態で全長約74cm、全高約54cm、厚さはなんと約9.4cmと驚きのコンパクトさを誇ります。
    ガジェット好きにはたまらないフォルム&サイズ感です。
    eスクーターですから、LEDヘッドライト、テールランプ、速度計やドラムブレーキなど基本的な安全装置は持ち合わせています。

    重さは約18.7kgなので持ち運びも楽にできます。
    畳んだ大きさがスーツケース並みで、厚さも10cm未満ですから自動車のトランクに搭載するのも容易です。
    電車にも手回り品、切符なしで持ち込めるサイズで、近所や旅先で楽しくちょい乗りするのに良さそうです。

    さらに次世代モビリティにふさわしく、Bluetoothを利用したスマートフォン連携機能を有しており、バッテリーの管理や走行モード設定などのコンフィギュレーション機能やナビゲーション機能を持つアプリと連携させることが可能です。
    アプリ画面にはロックボタンもあるので、セキュリティ対策もばっちりです。
    アメリカでは11月発売予定で、定価は995ドルですが、残念ながら今のところ日本での発売予定はありません。
    今のままの仕様では、保安部品の要件を満たさないので日本の公道で走らせることはできないのです。

  • ロシア製ミリタリーバイク「Taurus2」

    Taurus2とはどんなバイクなのか?

    バイクには様々なジャンルがありますが、ミリタリーバイクはマイナーではありますがとても奥が深くて、その性能やデザインの魅力にはまるライダーが多くいるジャンルです。
    そのミリタリーバイクの一つとして、Taurus2というものがあります。
    Taurus2はロシア製のバイクで、どんなに過酷な条件下でも確実にミッションをこなせるように作られた、まさにタフなバイクと言えます。

    また、様々な状況に対応できるよう、パーツを交換したり取り付けたりすることができますし、カスタイズや整備がしやすいという特徴もあります。
    オフロードカーのような太くてゴツいタイヤを装着できるようにしたモデルや、人員や荷物を一気に運ぶためのサイドカーなどを装着できるようにしたものもあります。
    Taurus2はその中でも、特に荒れた土地でも走破できる力に特化したバイクとなっています。

    最大の特徴は、二輪駆動ということでしょう。
    リアだけでなくフロントのタイヤにもエンジンからの動力を伝えて、2輪同時に動かしています。
    しかもバルーンタイヤを低い空気圧にしたものを履かせていますので、ゴツゴツした岩場や砂地などでもしっかりと地面を噛んで走れるのです。

    もう一つのポイントは、超軽量化を図っていることです。
    垂直の壁のような、バイクでは登れないところでも、人が担いで登って行けるわけです。
    また、車の中に積んで移動していき、目的地で走り回るという機動性の良さも実現できます。

    Taurus2のスペックについて

    Taurus2の大きな特徴である重量ですが、実に50kgというバイクでは信じられないほどの軽さとなっています。
    日本の超小型バイクとしてはホンダのモンキーが有名ですが、モンキーですら68kgあります。
    そこから考えると、ありえない軽さであることが分かるでしょう。

    2×2駆動を支えるために、エンジンから2本のチェーンで動力を伝達しているのも特徴です。
    リアが浮いていしまうような状態でも推進力を確保できますし、岩場の傾斜地などでも問題なく登れます。
    また、住宅の階段なども無理にパワーを上げなくても軽々と登って行ける能力を持っています。

    この走破性と車重の軽さが組み合わせされることによって、あらゆる場所での走行が可能となります。
    水浸しになった泥地では、バルーンタイヤが浮くような形で、泥の中に沈み込むことなくスイスイと走っていきます。
    そのため、他のバイクではできない走りの楽しみを味わえるのです。

    災害時にも、その威力を発揮してくれることは間違いありません。
    整備や運搬がしやすいように、タイヤといくつものパーツをばらせるようになっていますので、どこにでも持ち運びできるのもミリタリーバイクならではです。

  • 完全オリジナルな国産電動バイクzecOO(ゼクー)

    zecOO(ゼクー)とはどんなバイク?

    zecOO(ゼクー)は、国産の電動バイクでバイクやデザインのスペシャリストが集結して作り上げた一台です。
    この社名は仏教用語の「色即是空」から取られていて、いろいろな人たちとのつながりによって生まれたバイクであることを表現するものとなっています。
    2015年に市販されていて、数はかなり少ないので入手するのは難しいですが普通に購入して公道を走ることもできます。
    2011年にプロトタイプが出展され大きな注目を浴びた後、様々な調整を経て2015年に発売となったわけです。
    当時はまだ高性能のバッテリーセルやモーターを入手するのが難しかった状況ですが、高品質のパーツをアメリカ企業の協力を得て獲得し完成させることができました。

    zecOO(ゼクー)のデザインは、アニメの世界を思い起こさせる近未来的な作りで、街中を走ったら皆の注目を浴びること間違いなしです。
    ハンドルがボディーの中心部分まで下げられていて、フロントタイヤがかなり前に突き出ている印象です。
    そして、ボディー中心部は完全にカウルで覆われていて独特の世界観を持っています。

    zecOO(ゼクー)のスペックについて

    zecOO(ゼクー)は軽2輪としての区分に入っていて、ガソリン車の場合だと250cc相当となります。
    200V充電でフル充電までは4時間、航続距離は平均時速60kmで、160km走れるスペックを持っています。
    最高出力は68ps、最大トルクはなんと15.8kgmを達成しています。
    国内最高レベルの市販バイクに近いパワーを出せるマシンとなっているのです。
    しかも、電動モーターの特性として、いわゆる高回転域だけでなく低速の状態からうねりのあるパワーを叩き出せるというのが大きなメリットとなります。

    バッテリーはリチウムイオン電池を採用していて、重量がありますので、バイク全体の重心を下げるためにボディー下部に配置しています。
    しかも前後バランスも考えていて、マシン全体の重量配分は5対5となっているのです。
    車両重量は280kgと同レベルのガソリンバイクよりも重いですが、こうした配分によってスムーズな動きを見せてくれます。

    しかも、ハブセンターステアリングというシステムを採用しているところにも注目できます。
    アームの前方にフロントホイールを保持するハブを取り付け、そこからつながるロッドによってハンドル操作ができるようになっているものです。
    このハブセンターステアリングによって、コーナリングが非常に滑らかでレスポンスの良いものとなります。
    車重とGがかかってもボディーの沈み込みと変形を押さえて、正確なハンドリングができるようになっているのです。

  • 電動カフェレーサーARCベクター

    ARCベクターとは?

    2018年に開催されたEICMAでは、世界中のバイク関係者の注目を集めた発表がなされました。
    それは、ARCベクターというバイクが開発され発売を待っているという発表でした。
    このARCベクターとは、カフェレーサースタイルの電動バイクです。
    すでに世界中のバイクメーカーによって電動バイクの開発は進められていましたので、それ自体は普通のことなのですが、ARCベクターはなんと1,200万円を超す価格での発売を計画しているとの発表がなされたのです。
    その値段と構想に大きな反響があったのです。

    2018年に発表されたこのARCベクターは、2020年の末には量産が始まって市販されることになりました。
    最初のモデルについては基本的に受注生産となり、399台の限定数が初回受注対象となっています。
    その触れ込みとしては、世界最先端のテクノロジーとアイディアを詰め込んで、電動バイクということだけでなく一つのバイクとして最高スペックのマシンを送り出すというところが強調されました。

    ARCベクターのスペックと特徴

    そのARCベクターがアピールした最先端のテクノロジーとしては、カーボンモノコックと最先端素材によるスイングアームや、ヒューマンインタフェーステクノロジーなどが特徴的です。
    ホイールはレース仕様となっていて、軽量さと堅牢さを同時に実現したものとなります。
    そして、電動バイクの中心をなすバッテリーは当時最高峰の密度を持つバッテリーセルを採用することで、高出力かつ長距離の走行を可能とする性能を持っています。

    高い走行性能をバランスよく保つために、専用に設計されたサスペンションとブレーキシステムなどを搭載して、レーシング技術の粋を詰め込んでいます。
    また、独特の構造も注目度の高い部分で、カーボンモノコック自体は他のバイクメーカーでも採用されるケースも見られますが、ARCベクターではそれを電池モジュールとセットにしているのが特徴的です。
    一つの構造体となるように組み込むことによって、省スペースかつ軽量化を図ることができます。
    モノコックの中にバッテリーやモーターなどのパーツをセットにすることによって、全体の強度を高めることが可能となります。

    他にも、航空機において使用されるレベルの品質の高いアルミを多用するなどして、モンスタークラスのパワーを持つマシンなのに220kg程度の車重に収められるという点も驚異的です。
    それには、アルミだけでなくカーボン素材を随所に用いていることも関係しています。
    スイングアームは、MotoGPでも活躍するRibaとの共同開発でカーボン製のパーツを作り上げています。
    こうして、大胆な発想と最先端の技術、細かなところまで妥協しない作りがARCベクターの大きな特徴となっているのです。

  • ついに登場した水素エンジン搭載バイク

    水素エンジンを使った車両が発表される

    国内の自動車・バイクメーカーは、ガソリンエンジンに代わるシステムの開発を急いでいます。
    電動車の普及が進んでいますが、その中で日本は特に水素エンジンの開発に力を入れ、次世代バイクや自動車に搭載させることを目標としています。
    その状況の中で、カワサキモータースはついに2022年の4輪レース・スーパー耐久シリーズにおいて、水素エンジンを搭載した4輪バギーのでも走行を実現させました。

    以前からカワサキモータースは水素エンジンの研究を行っていて、2021年10月にはエンジンユニットを公開していました。
    それが実際に搭載されたバギーが登場して、走りを見せたというのは大きな注目を集めました。
    この水素エンジンは、4輪バギーに載せられていますが、基本的にはバイク用のものです。
    ベースとなっているエンジンユニットもニンジャH2エンジンで、それを水素用に変更することで完成させているのです。

    この水素エンジンは、998cc並列4気筒エンジンでスーパーチャージャー仕様となっています。
    噴射方式はダイレクトとなっていて、水素燃料をダイレクトにシリンダーに噴射して点火することでパワーを得ています。
    基本的な構造はガソリンエンジンとそう変わらないものですので、水素燃料の特性に合わせた調整をするだけで利用できるようになっているのです。

    水素エンジンのメリット・デメリットとは?

    水素エンジンを利用するメリットとしては、やはり環境性能という点が大きいです。
    化石燃料であるガソリンは、二酸化炭素を排出し地球温暖化の原因となります。
    その点、水素エンジンは燃焼によって水しか出ませんので、エコな運転ができるわけです。
    しかも水素の爆発力はとても強いので、エンジン構造が進化していけば、効率よくパワーを得ることができてより質の高い自動車やバイクを作れる可能性を秘めています。

    デメリットとしては、水素燃料のリスクを挙げることができます。
    非常に爆発力が強いので、万が一パーツからの水素漏れや事故によってパーツが破損して漏れた場合などは大きな被害をもたらす危険があります。
    そのため、より強固で安全性の高いパーツを作っていく必要があります。
    さらにガソリンとは特性が異なりますので、ポンプやホースなどを水素燃料専用のものに置き換える必要性もあります。

    もう一つのデメリットは、水素燃料を補給する手段がまだまだ少ないということです。
    官民一体で海外の生産拠点から日本に水素を輸入する取り組みが始まっています。
    そうした動きは見られますが、水素ステーションは全国にわずかしかなく、水素エンジン搭載のバイクや自動車が実用化されたとしても現状では燃料を入れるところが限られてしまいます。
    これからの進展に期待が集まるところでしょう。

  • バイクのふるさと浜松の楽しみ方

    バイクのふるさと浜松について

    バイク好きの方なら知っている方も多いと思いますが、浜松市は「バイクのふるさと」といわれており毎年イベントが開かれたりツーリングの人気スポットとなっています。
    故郷といわれるようになったのは、太平洋戦争後にホンダの創設者である本田宗一郎が浜松市に本田技術研究所を設立したところから始まります。

    本田技術研究所ができ数々のバイクが生み出されたのに刺激を受け浜松市では当時30以上のバイクメーカーが誕生したのです。
    そして、その中に現在でも人気のスズキやヤマハといったメーカーも存在しました。
    このように現在でも日本の人気バイクメーカーである3社が浜松市から誕生したことからバイクの故郷いわれるようになったのです。

    浜松にあるバイクメーカーの歴史

    浜松市に誕生したバイクメーカーの歴史をみていきましょう。
    ホンダ、スズキ、ヤマハと当時の歴史を振り返ります。

    ホンダは1946年に設立されで当時は原動機付自転車の製造や販売をしていました。
    翌年には独自のエンジン開発に取りかかり、試走を何度も繰り返し行いホンダ独自のA型エンジンを完成させ、その後も研究開発を続け1948年にドリーム号という名前の本格的なオートバイを完成させました。

    スズキは1909年に創業し当時は鈴木式織機という織機機械メーカーでした。
    二代目の社長が「エンジンのついた自転車があれば楽だな」ということでバイクの研究開発を始め、1953年にダイヤモンドフリーというバイクを完成させその翌年にバイクメーカーへとなるのです。

    ヤマハも当時は日本楽器製造という楽器メーカーでした。
    しかし当時の社長が工作機械の有効活用をしようとバイクの研究開発を始め、1954年に試作品が完成しそこからバイク製造を本格的に始めたのです。
    そして、のちに開発したYAMAHA125が爆発的にヒットし一気にトップメーカーとなったのです。

    浜松で行われるイベント

    浜松市では、毎年8月19日前後の週末に大規模なイベントを開催しています。
    会場には最新のバイクが展示されたり、バイクの試乗が行われていたりと、全国からバイカーが集まり楽しんでいます。
    バイクを持っていない方や子供でも楽しめる内容になっているため、これからバイクを買おうと思っている人などは一度行ってみるとよいでしょう。

    浜松で人気のライディングスポット

    浜松市には海、山、川と自然が豊富なためツーリングのスポットとしても人気の場所となっています。
    「バイクのふるさと」というだけあって、バイクの博物館やバイクカフェなどバイクに関するスポットがたくさんあるのでそういったスポットを巡るのも定番となっています。

    また、モトクロスパークやキャンプ場といった自然の中を走ることもできるためリラックスしたい方などが多く訪れるのです。
    浜松市はライディングスポットとして非常に魅力的なところなので、ライダーの方は一度訪れてみるのもよいのではないでしょうか。

  • 安全講習に参加してみよう

    二輪車協会の安全講習とは

    安全講習とは、日本二輪車普及安全協会が行っている二輪車ユーザーに向けた安全講習活動です。
    バイクに対する意識や社会の変化が進んでいく中で、二輪車が現代社会とうまく共存できる環境づくりをすることを目的に行われています。

    講習会では、二輪車に乗る際のマナーや公共設備などを使う際のルールなどを指導してもらえたり、走りに関して指導してもらえたりします。
    また、防犯対策の推進や二輪車の魅力を改めて伝える活動などをしており、長期的に二輪車ユーザーを支援すること目標に活動しているのです。
    初心者ライダーの方はもちろん、ベテランライダーの方も安全講習に参加することで新たな発見をすることができるかもしれないので、一度参加してみてはいかがでしょうか。

    安全講習の内容

    安全講習の内容は、基本的な運転技術の指導、交通ルールや二輪車に乗るうえでのマナーを学ぶことができます。
    運転技術に関する講習では、コーナリングやスラロームといった基本的な動作を丁寧に教えてもらえます。
    講習会では参加者のレベルに合わせて技術を教えてもらうことができるので、初心者や運転に自信がない方でも安心して参加できるでしょう。

    次にマナーやルールの講習では、交通法規や日常点検に付いて教えてもらえます。
    交通法規などは年々変化して行っているので、講習会に参加することで知らないうちに違反していたということを防ぐこともできます。
    日常点検に関しても自分の命を守る大事な作業になるのでしっかり聞いておくとよいでしょう。

    グッドライダーミーティングに行ってみよう

    グッドライダーミーティングとは全国で行われている安全講習のことです。
    毎年全国で100回以上実施されており、最近では女性向けのレディースミーティングというのも数多く実施されているので、気になる方は参加してみるとよいでしょう。

    講習は基本的に自分のバイクを持参して受けることになります。
    服装や車両に不備がある場合は参加できないのでしっかりとした準備をして参加しましょう。
    また、グッドライダー・防犯登録も事前にしておく必要があるので、参加希望の方は早めに登録しておくことをお勧めします。

    自分も講習の指導員になれる

    実は、条件を満たすことで安全講習の指導員になることができるのです。
    二輪車安全運転指導員になるには、二輪免許を有した20歳以上の方で運転歴が3年以上あることに加えて、地方委員会主催の指導員養成講習会を修了し審査に合格する必要があります。
    指導員の募集は定期的に行われているので、タイミングをみて応募するとよいでしょう。

    自分で乗るだけでなく指導することで、二輪車に乗る人のマナーを向上させたり技術を向上させたりすることができます。
    これは二輪文化の発展につながる活動なので、バイクが好きでもっと広めていきたいといった方などはぜひ指導者になって二輪社会を盛り上げて行ってください。

  • 今ではなかなか見られない個性的バイク

    昔はおもしろバイクがたくさんあった

    むかし存在したちょっと変わったバイクや個性的なバイクをご存じですか?
    現代では性能が高くカッコいいのは当たり前ですがむかしは挑戦的なバイクが多くそれ故に個性的なバイクもたくさんありました。
    こういった過去の挑戦があるからこそ今のカッコよく性能の良いバイクがあるのです。
    今では見られないような過去の個性的なバイクを見てみるのも面白いので見てみては以下かでしょうか。

    ホンダ ビート

    ホンダ ビートは1983年にホンダから発売された個性的な近未来型原動機付自転車です。
    スクーター型のバイクで現代のようなカッコいいデザインではなく奇抜なデザインをしていました。
    風よけのカウルがハンドル下についており前方方向に突き出した形になって風を防いでいたのです。

    また、世界で初めて水冷2サイクルエンジンを搭載したバイクでもあり当時は革命的なバイクといわれていました。
    最高出力は7.2psと当時の規制最高値を記録しており、これを実現するために2段階の切り替えが可能なトルクシステムを採用するなどしていました。
    さらに5500rpmを超えた時に発動する加速装置が付いてとても近未来的な作りになっていたのです。

    ホンダ モトコンポ

    ホンダ モトコンポは1981年に発売されたハンドルやシートが折り畳める奇抜なスクーター型原動機付自転車です。
    車のトランクに収納するために開発されたバイクで、ハンドルやシートを折り畳み小さくすることができるのが特徴でした。

    全長が1.2メートルと非常に小さく、重さも45キロほどと大人であれば1人で持ち上げられるほどの重量でした。
    このような奇抜な形だったため、走行性能は49ccで最高出力は2.5psと物足りないものとなっていたといいます。
    オイルタンクも2リットルほどしかなかったため走行距離も短かったのですが、作られた目的が車に積み出先で使用するといったものだったのでそれでも充分だったといいます。

    また価格も8万円と安かったため一部の方からは人気があったそうです。
    ホンダはこのように奇抜で先進的なバイクをむかしから作っていたので今もバイク製造で活躍しているのでしょうね。

    カワサキ KV75

    カワサキ KV75は1960年代前半に発売されたレジャーバイクです。
    こちらもモトコンポと同じように、車に積んで出先で使用することを目的に作られたもので、折り畳みのハンドルに取り外し可能なシートという作りでした。

    モトコンボと違い走行性能に優れたバイクとなっており北米で一時期とても人気になったそうです。
    また、自動遠心クラッチの3段変速ミッションを使用しており操作の簡単さが売りだったようです。
    しかしその反面、変わった操作方法もあったといい、左のレバーがブレーキになっているなどしたため勘違いする人も多かったといいます。
    こういった理由もあってカワサキ KV75は発売から一代で終わってしまったといいます。

  • ライディングパーティに行ってみよう

    【ライディングパーティとは】

    マリンスポーツなどでは、サーフィン愛好家たちの間で、ライディングといったキーワードをよく聞きます。
    本来ライディングとは、乗ることを意味する言葉で、馬乗りやレスリングのマウントポーズもライディングと呼ばれます。
    バイカーの世界では、バイクに乗ることがライディングそのものではなく、ライディングフォームやライディングテクニックのように、バイクに乗る為の技術を表しているものです。

    また、スポーツライディングとは、ライディングそのものをスポーツのように、全身を駆使して楽しむライディングスタイルの事をいいます。
    ライディングパーティとは、実際のサーキットで、思いきりライディングを楽しむ趣味の場と言えるものです。

    【ライディングパーティの特長とその魅力】

    まず、ライディングパーティは、実際のレースで使用されるコースを走行することが目的で、何かを競うというたぐいのものではありません。
    一般的なバイク愛好家は、一般公道や特定の地区のみしか、走る事を許されていません。
    多くのライダーにとって、プロスポーツのバイクレースが行われるサーキットは、羨望の的と言ってよいでしょう。

    実際にプロと同様、同じサーキットを走る事ができるのですから、多くのライダーたちにとって最も魅力的だということは言うまでもないでしょう。
    サーキットは、一般的な行動とは異なり、レースに特化した作りとなっています。
    コースを走る事で、まるで自分がレーサーになったような感覚は、ライディングパーティならではのものです。

    【ライディングパーティの条件】

    自由にサーキットを走れるといっても、どんなバイクでもライディングパーティに参加できるものではありません。
    ライディングパーティ参加の条件としては、排気量200cc以上の市販オンロードスポーツバイクと、限られています。
    排気量の低いバイクは、どうしても瞬発力に欠け、ほかのバイクの走行を邪魔してしまう恐れがあるからです。

    また、車体も軽いため、風による影響や接触事故などの危険性をかんがみ、排気量の規制が行われています。
    当然ですが、ライディングパーティは、二輪車のみで車では参加する事はできません。
    また、違法バイクの参入も禁止、公道を走れる自賠責保険加入者が条件で、各サーキットのローカルルールなどもあります。

    【ライディングパーティの楽しみ方】

    ライディングパーティのよいところは、参加条件さえ満たしていれば、ビギナーでもベテランでも参加できるところにあります。
    ただ単に、レースランを楽しむだけではなく、ライディングパーティならではの楽しみ方もあります。
    まず、最初にプロのレーサーによる、走行前の説明会「ブリーフィング」が行われます。サーキット走行の注意点やルール、走り方などを学ぶことができます。

    レース走行は、慣熟走行からフリー走行へと移行していき、先導ライダーと走行することにより、走行ラインやテクニックを学ぶことができます。
    また、希望に応じてフォームのチェック、アドバイスなどを受けることができます。
    会場には、各バイクパーツメーカーからの出展もあり、イベントなども開催されています。