zecOO(ゼクー)とはどんなバイク?
zecOO(ゼクー)は、国産の電動バイクでバイクやデザインのスペシャリストが集結して作り上げた一台です。
この社名は仏教用語の「色即是空」から取られていて、いろいろな人たちとのつながりによって生まれたバイクであることを表現するものとなっています。
2015年に市販されていて、数はかなり少ないので入手するのは難しいですが普通に購入して公道を走ることもできます。
2011年にプロトタイプが出展され大きな注目を浴びた後、様々な調整を経て2015年に発売となったわけです。
当時はまだ高性能のバッテリーセルやモーターを入手するのが難しかった状況ですが、高品質のパーツをアメリカ企業の協力を得て獲得し完成させることができました。
zecOO(ゼクー)のデザインは、アニメの世界を思い起こさせる近未来的な作りで、街中を走ったら皆の注目を浴びること間違いなしです。
ハンドルがボディーの中心部分まで下げられていて、フロントタイヤがかなり前に突き出ている印象です。
そして、ボディー中心部は完全にカウルで覆われていて独特の世界観を持っています。
zecOO(ゼクー)のスペックについて
zecOO(ゼクー)は軽2輪としての区分に入っていて、ガソリン車の場合だと250cc相当となります。
200V充電でフル充電までは4時間、航続距離は平均時速60kmで、160km走れるスペックを持っています。
最高出力は68ps、最大トルクはなんと15.8kgmを達成しています。
国内最高レベルの市販バイクに近いパワーを出せるマシンとなっているのです。
しかも、電動モーターの特性として、いわゆる高回転域だけでなく低速の状態からうねりのあるパワーを叩き出せるというのが大きなメリットとなります。
バッテリーはリチウムイオン電池を採用していて、重量がありますので、バイク全体の重心を下げるためにボディー下部に配置しています。
しかも前後バランスも考えていて、マシン全体の重量配分は5対5となっているのです。
車両重量は280kgと同レベルのガソリンバイクよりも重いですが、こうした配分によってスムーズな動きを見せてくれます。
しかも、ハブセンターステアリングというシステムを採用しているところにも注目できます。
アームの前方にフロントホイールを保持するハブを取り付け、そこからつながるロッドによってハンドル操作ができるようになっているものです。
このハブセンターステアリングによって、コーナリングが非常に滑らかでレスポンスの良いものとなります。
車重とGがかかってもボディーの沈み込みと変形を押さえて、正確なハンドリングができるようになっているのです。